2012年に日本で劇場公開されたデヴィッド・フィンチャー監督の映画『ドラゴン・タトゥーの女』(原題: The Girl with the Dragon Tattoo)。
今でも続編を期待する声が止まない人気映画で、個人的にも時々無性に観たくなる作品の一つ。
エキサイティングなストーリーや魅力的な登場人物、そしてデヴィッド・フィンチャー監督らしいスピード感のあるシーン転換が冴え渡る秀作である。
また、劇中であまりにもMacが活躍するため、「観るとMacが欲しくなる映画」とも言われている。
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Macがとにかく大活躍する映画
photo by Quentin Meulepas
映画「ドラゴン・タトゥーの女」あらすじ
スウェーデンを揺るがせた財界汚職事件の告発記事を書きながら名誉棄損裁判で敗訴したミカエルは意気消沈の日々を送っていた。 ある日、彼のもとにスェーデン有数の財閥ヴァンゲルの元会長ヘンリック・ヴァンゲル老人から家族史編纂の依頼が舞い込む。実はヘンリックの真の目的は40年前に起きた親族の娘ハリエット失踪事件の真相究明だった。 ヴァンゲルはハリエットが一族の誰かに殺害されたと信じていた。 40年前に一族が住む孤島から何の痕跡も残さず消えた少女。成功の陰に隠された一族の血塗られた過去に気づくものの手がかりの掴めないミカエルは、一族の弁護士から天才的な資料収集能力の持ち主であるとして、ある人物を紹介される。 リスベットという名の、顔色が悪く、拒食症患者のように、がりがりに痩せた女。この小柄な女の肩口から背中にかけて、龍の刺青(ドラゴン・タトゥー/ルビ)が異彩を放っていた。 意外なことに彼女はこの事件に異様な関心を示す。そして彼女はハリエットの日記に記された聖書にまつわる数字が、ロシアの国境付近で未解決のままとなっている連続猟奇殺人事件と関連があることを突き止めるのだった…。(amazon.co.jp)
もとはスウェーデンの作家、スティーグ・ラーソンのベストセラーシリーズ「ミレニアム」の第一部「ドラゴン・タトゥーの女」を原作とした作品。
キャストは「007」でジェームス・ボンド役を演じたダニエル・クレイグを主人公に、物語の中心人物リスベット・サランデル役を「ソーシャル・ネットワーク」などに出演した若手女優ルーニー・マーラが演じるというもの。
公開当時は過激でバイオレンスなシーンが話題になり、天才ハッカーのリスベット・サランデル役のルーニー・マーラの熱演にとにかく注目が集まった。
一方、当時のネットでは、登場人物のミカエル・ブルムクヴィストとリスベット・サランデルが事件の調査をする際にMacBookを使う姿に注目が集まり、「観るとMacが欲しくなる」という声が多く上がった。
Macファンにはたまらない映画
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この作品ではMacを操作するシーンが頻繁に出てくる。
それも、かなり卓越したPCさばきで、Macの純正アプリケーションを使いまくっているのだ。
その素早く無駄のないPCさばきが何ともかっこいい。Macファンにはたまらない映画だ。
どうやらこの作品の原作者、スティーグ・ラーソンがもともとMac愛好家らしい。
原作にもMacが多数登場しており、原作の設定では主人公のミカエル・ブルムクヴィストは「iBook」を、リスベット・サランデルは「PowerBook」を使っている。
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映画版のリスベット・サランデルが使っているのは「MacBook Pro 15インチ」。
「ドラゴン・タトゥーの女を観てMacを買ってしまった」という人もネットで見かける。
ここまでくると、Apple社の広告のようにも思えてくるよね。
158分という長めの作品だが、展開が早く過激なシーンも多いため、飽きずに楽しめる映画。
特に主人公ミカエル・ブルムクヴィストと天才ハッカー、リスベット・サランデルの頭脳派コンビは痛快だ。
複雑なストーリーだけに、何度も観直して楽しみたい作品である。
まだ観ていない方、特にMacファンの方はおすすめです。
ドラゴン・タトゥーの女 (字幕版)